井上陽水「氷の世界」日本レコード史上初のアルバム・ミリオン・セラーを達成

「氷の世界」井上陽水 1973年12月1日リリース

日本レコード史上初のアルバム・ミリオン・セラーを達成!

CDの時代にアルバムがミリオンセラー達成した人何人もいますが、アナログレコード時代に、アルバムであるLPレコードが100万枚以上売れたのは、たったの4人。井上陽水さん、松山千春さん、寺尾聰さん、YMO。その中で日本レコード史上初の、アルバム・ミリオン・セラーを達成したのが井上陽水さんの「氷の世界」です。

陽水さんは、1969年、「アンドレ・カンドレ」という名前で、デビュー。3枚のシングルをリリースしたものの、思うようにいかず、心機一転、レコード会社を移籍して、再出発をはかることになります。

その際に、若者に「拓郎」と呼ばれて人気だった、吉田拓郎さんのように、下の名前で、勝負した方がいいのでは?という話しに。

井上陽水さんの本名は「あきみ」。漢字では、太陽の陽(よう)に水(みず)と書きます。だったら、「あきみ」ではなく「ようすい」と読ませた方がインパクトがあると、芸名を、「井上陽水」にする事にしました。

1972年、井上陽水の名義で再デビューとなったアルバム「断絶」。その中に収録されていた「傘がない」が、哲学的な歌詞であると、音楽評論家の間で、話題になります。これについて、井上陽水さん自身は、こう振り返っています。

『当時の音楽業界のメインだった歌謡曲は、人間の表の部分を、わかりやすく表現する事が大事にされていました。だから、逆に、人間の自己嫌悪とか、コンプレックスとか、普通は歌にしない、内なる思いを、歌詞にしたんです。

僕の歌詞は、難しいと言われる事もあるけれど、歌を聴いて悩むことも、また音楽。全てを説明したいなら、歌ではなく、論文をかけばいい。

世の中には、いろんな価値観がある。そんな人達が、自由にとらえる「余地」は残しておきたいなって。』

100万枚を売り上げたアルバムの表題曲「氷の世界」。この歌も、歌詞の意味について、いろんな論争が巻き起こりました。では、あなたは、どんな世界観を思い浮かべますか?

【カバー】

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