WANDS「世界が終るまでは…」最後と決めた曲がSLAM DUNKの主題歌になりヒット


「世界が終るまでは…」WANDS 1994年6月8日リリース

これで最後と決めた曲がスラムダンクの主題歌になりヒット

アニメ「SLAM DUNK」の第2期エンディングテーマに起用され、多くの人の心に残る「世界が終るまでは…」しかし、この曲は、ボーカルの上杉昇さんを苦しめた一曲でもあります。

ガンズ・アンド・ローゼズのような、ハードなロックに憧れ、オーディションを受けた、上杉さんは、「ロックバンドでデビューさせてやる」という言葉に飛びつきましたが、事務所が用意していたのは、ロック言っても、ポップなバンド路線でした。

これはやりたい事と違う!とい思いましたが、当時19才だった上杉さんは、事務所に逆らう事は出来ませんでした。

そのうちに、中山美穂さんとのコラボが決まり、「世界中の誰よりきっと」をリリースすると、大ヒット。紅白歌合戦にも出場した事で、「もっと強く抱きしめたなら」もヒットし、自分のやりたい事と方向の違うスタイルが、WANDSのカラーとして、定着してしまいました。

事務所の意向で、方向性を決められ、やらされていた時代を、のちに上杉昇さんは、「アイドル時代」と呼んでいますが、ついに、これ以上は続けられないと、事務所に直訴します。

最後に、事務所の意向の通りのWANDS の集大成の曲「世界が終るまでは…」で、これまでの路線を終止符を打ち、それ以降は、ロックに路線変更する事にしました。

ところが、アニメ「SLAM DUNK」のエンディングテーマに起用され、皮肉にも、これまでのWANDSカラーは、さらに拡大されてしまう事に。

それでも、上杉さんは、約束通りロック路線に変更しました。これからやっと、自分の好きな音楽が出来ると、意気込んだ上杉昇さんですが、いきなりの路線変更に、ファンも戸惑いを隠せませんでした。

そこで、事務所も、もう一度前の路線でやってみないかと提案するのですが、上杉さんは、もうこれ以上自分に嘘はつけないと、脱退の道を選んだのでした。という訳で、この曲が、みんなの知るスタイルのWANDS最後の曲となりました。

これこれ!と、みんなが知るWANDS のカラーの曲ですが、上杉さんは、このイメージを壊すために、バンド脱退後、爽やか路線を捨て、スキンヘッドになったり、色々な試みを行っています。

【カバー】

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