WANDS「もっと強く抱きしめたなら」ゴリゴリのロックをやるハズが爽やかなバンドに

「もっと強く抱きしめたなら」WANDS  1992年7月1日リリース

ゴリゴリのロックをやるつもりだったのにプロデュースされたのは爽やかなバンド

レコード会社Beingが運営していた音楽学校「音楽振興」。B’zの稲葉浩志さん、T-BOLANの森友嵐士さん、大黒摩季さんなどが、このスクール出身ですが、WANDSの上杉昇さんも、その一人です。

WANDSというと、大人っぽいイメージがありますが、デビューしたのは、上杉昇さんが19才の時です。

ガンズ・アンド・ローゼズのような、ハードなロックに憧れ、アクセル・ローズをマネした、長髪にバンダナ、ニルヴァーナのカート・コバーンのようなネルシャツ、さらに、鼻ピアスに、チェーンをつけるというファッションをしていた、上杉さん。デビュー出来ると聞いて意気込んでいましたが、プロデュースされたバンドは、イメージとは違う物でした。

プロデューサーがつけた名前は、WANDS。タロットカードの魔法の杖「WAND(ワンド)」を複数形にしたものです。

Beingが作ろうとしたのは、ZARDのようなPOPなバンド。

それまで、自分の心の叫びを歌詞にしてきた上杉さんですが、この曲は、先にCMタイアップが決まり、コピーライターが書いた歌詞を、上杉さんが自分流にアレンジするという手法が取られました。

出来たのは、自分がイメージしていたバンドとは、かけ離れた、爽やかな曲。上杉さんは、当初、戸惑いながら歌っていたそうです。シングルチャートも、初登場こそ47位と振るいませんでした。

ところが、この曲をリリースした直後に、中山美穂さんとのコラボが決まり、「世界中の誰よりきっと」をリリースすると、大ヒット。バックバンドという形で、紅白歌合戦に出場した事で、あのバンドは何?と、WANDSに注目が集まるようになりました。

すると、直前にリリースしていた「もっと強く抱きしめたなら」が、じわじわと売れ始め、リリース後29週目にして1位に!最終的に、160万枚を超える、大ヒットになったのでした。そして、模索しながら作り上げてきたWANDS の、方向性が決まりました。

【カバー】

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