「EZ DO DANCE」trf 1993年6月21日リリース
風営法の改正で行き場を失ったほろ酔いな大人を狙いカラオケからブームに!
trfを作った時のターゲットは、「ほろ酔いの大人」だったと語る、小室さん。
当時は、ジュリアナ東京などのディスコ全盛期。ところが、風営法の改正により「ディスコ」は、午前0時までに閉店しなければならず、深夜営業ができなくなっていました。
ディスコで踊って盛りあがって、終電を逃した大人達は、行き場を無くしました。小室さんは、そこに目をつけたのです。
行き場を無くした、ほろ酔いの大人達は、当時流行し出した、カラオケBOXへと、流れるようになっていたのです。
当時、カラオケで歌える日本のダンスミュージックは、まだありませんでした。ならば、それを作ればいいじゃないかと、カラオケ層を狙い、ディスコの盛り上がりのまま歌える曲を、作ったのです。それが、「EZ DO DANCE」
イントロからサビ前は、ジュリアナ東京などでかかっていたダンスミュージックのコードやアレンジを参考にし、ディスコの雰囲気のまま、盛り上がれる曲にしました。
そして、サビはJ-POPのように、歌いやすいメロディーを意識して、一緒にいる人達が、コールを入れやすいポイントも作りました。
こうして、最先端のダンスと、カラオケを融合させた、この曲は、オリコンで15位という、スマッシュヒットとなり、カラオケで盛り上がる、鉄板ソングとなったのです。
この曲がかかると、ソファーに立って、お立ち台のように踊る女性陣。サビで、「フッフー」とコールを入れる、男性陣。ほろ酔いの大人たちは、カラオケボックスに流れ、ディスコの続きのノリで、この曲を楽しみました。まさに、これが小室さんの狙いだったのです。
この曲は、チャートの最高位は15位だったのですが、100以内に、1年間ランクインし続けるという、異例のロングヒットに。ここから、カラオケとディスコを融合させた小室サウンドは、次々に、ヒットを飛ばしていったのでした。
【カバー】