海援隊「贈る言葉」本来は失恋の曲だったがドラマの感動シーンから卒業ソングに


「贈る言葉」海援隊  1979年11月1日リリース

「贈る言葉」は、1979年11月1日にリリースされました。その年に始まった「3年B組金八先生」の主題歌です。

裏には、日本テレビの「太陽に吠えろ」テレビ朝日の「ワールドプロレスリング」という2強がいて、実は番組自体もあまり期待されていませんでした。主役の金八先生も金曜8時だから「金八で」というネーミング。

ドラマの主人公を打診された武田鉄矢さんも、主題歌を海援隊がが手がけるならという条件で受けました。

この曲は卒業ソングと思われがちですが、武田鉄矢さんの大学時代の失恋を元に作られた曲で、自分をふって去る女性の後ろ姿を見ながら、思った事を書いた歌詞です。なので当初は、暗い曲というイメージで、当初はさっぱり売れませんでした。

これと似ているのが岡村孝子さんの「夢をあきらめないで」で、自分の元を去る男性の後ろ姿を見送る失恋ソングだったのですが、高校野球に使われた事から、応援ソングになってしまいました。

田原俊彦、近藤真彦、野村義男というジャニーズの「たのきんトリオ」も出演していましたが、そこまで話題になりませんでした。

このドラマが急展開するのが「15歳の母」とう話から、杉田かおるさん演じる浅井雪乃が中学3年生にして妊娠そするという話から。そのセンセーショナル展開から、生むのか、おろすのか。ドラマの中の家族同様、視聴者も騒動に巻き込まれて行きました。

そこからこの「贈る言葉」も売れ出しました。

視聴率16%台ではじまったドラマは、最終回には39.9%を叩き出します。最終回は涙の卒業式。最後はクラスの謝恩会で、海援隊がこの歌を歌い、途中から生徒達も泣きながら合唱します。

こうして、「贈る言葉」は卒業ソングとして、多くの人の心に刻まれていったのでした。

【カバー】

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