「WHITE BREATH」 T.M.Revolution 1997年10月22日リリース
強い風の中で薄い衣装にをなびかせて歌うTMRごっこを生み出した曲
それまで所属していた、Luis-Mary (ルイ・マリー)というビジュアル系のロックバンドを解散。西川さんが、ソロになった時に出会ったのが、浅倉大介さんでした。
西川さんの声を気に入った、浅倉さんは、「浅倉大介expd(エクスパンデッド) 西川貴教」というユニットを結成し、「BLACK OR WHITE?」というシングルを、リリースします。
その後、西川貴教さんの、プロデュースがはじまりました。
T.M.Revolutionとは、”Takanori Makes Revolution”で、「貴教が革命を起こす」の、頭文字を取ったものです。
音楽界に革命を起こすという意味なのですが、その影には、もう一つの裏テーマがありました。浅倉さんによると、当時の西川さんは大人しく、歌詞を書かせても、真面目な歌詞しか書いてこなく、この殻を壊す事が重要だと感じていました。西川貴教さん自身の、自分革命です。
西川さんと浅倉さんはプロジェクト発足に際して、3つの約束を結びました。
・シングルチャート1位を獲得すること
・アルバムでミリオンセラーを達成すること
・東京ドームでライブを行うこと
その為に、ただ歌うだけではなく、目立つための仕掛けも作っていきました。
デビュー曲の「独裁 -monopolize-」は、西川さんの声を引き立たせる為に、イントロを極端に短くしました。
セカンド シングル「臍淑女(ヴィーナス)」では、ロックバンド時代にはなかった、振り付けを取り入れました。
5枚目のシングル『HIGH PRESSURE』では、プロモーションビデオで雨風に打たれながら歌うという、今のスタイルを確立しました。
こうして世界観を作り上げて行ったT.M.Revolutionは、6枚目のシングル「WHITE BREATH」で、シングルチャートで1位を獲得。浅倉さんとの3つの約束、まずは、その一つが達成されたのでした。
歌番組でこの曲を歌う時は、マフラーを振り回しながら歌ったのですが、それも、浅倉大介さんの作戦でした。「あのマフラー振り回していた人って、誰?」と思って貰えばいい。ただ歌うのではなく、記憶に残る事をしなければならないという指示でした。強い風の中で歌うスタイルも印象に残り、台風が来るたびに「TMRごっこやろうぜ!」というツイートがトレンドに。
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