竹内まりや「駅」山下達郎さんの勧めで中森明菜とは違うアプローチでセルフカバー!

「駅」竹内まりや 1987年11月28日リリース

中森明菜さんに提供した曲を、山下達郎さんの勧めでセルフカバー!

「駅」という曲は、元々中森明菜さんのアルバムの為に提供された一曲です。

1997年に、竹内まりやさんは、他のアーティストに提供した曲をセルフカバーするアルバム「REQUEST」を作る事になるのですが、その時に、山下達郎さんに、これを歌った方がいいと強く勧められたのがこの「駅」でした。

この曲は、中森明菜さんのアルバム「CRIMSON」に収録されているのですが、それを聞いた山下達郎さんが、違うアプローチで、歌う事を思いついたのです。

竹内まりやさんのベスト・アルバム『Impressions』に山下達郎さんによるライナーノーツに記載されているのですが、この曲の解釈が違い、アレンジがイメージ通りでないと思ったのだそうです。

竹内まりやさんは、自分が歌う曲は、明るい感じのするメジャーコードで書いていたのですが、中森明菜さんには、哀愁のメロディーが似合うという事で、初めてマイナーコードで、曲を作りました。

その為、山下達郎さんに勧められても、自分のイメージではないと、当初乗り気ではありませんでした。

中森明菜さんの歌う「駅」は、別れた恋人と偶然出会い、悲しみが湧きだして来るような、とても切ない表現なのですが、山下達郎さんは、竹内まりやさんの声質を生かし、もっと力強く歌った方がいいと考えました。

そんな山下達郎さんのプロデュースの元、この曲はセルフカバーアルバム「REQUEST」に収録される事に。アルバムが発売されると、曲の良さが評判になり、有線放送などで、リクエストされ、じわじわと人気が高まりました。

そこで、1977年に「AFTER YEARS」との両A面でシングルカット。当初は、「AFTER YEARS」の方が先に表記される推しの曲だったのですが、「駅」の方に人気が集中した為に、翌年、「駅」の方を先に表記するようにジャケットなども変更し、再リリースされました。

のちに竹内まりやさんは、中森明菜さんを想像して書かなければ、この憂いを秘めた曲は、生まれなかったと語っていて、こうした紆余曲折を経て、竹内まりやさんを代表曲する一曲となったのです。

シングルチャートの最高順位は、18位ですが、カラオケなどで愛され続け、有線放送では、1位を獲得。長く愛される一曲となっています。

【カバー】

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