LOVE PSYCHEDELICO「LADY MADONNA 〜憂鬱なるスパイダー〜」アナログっぽく

「LADY MADONNA 〜憂鬱なるスパイダー〜」LOVE PSYCHEDELICO 2000年4月21日リリース

ドラム演奏の音を録音し、それをコンピューターに取り込んでアナログっぽい打ち込みを!

青山学院の学生だった頃、ビートルズなどの60年代ロック、レッド・ツェッペリンなどの70年代ロックに影響されメンバーでバンドを結成。その後、音楽性の違いなどで、メンバーが脱退し、残ったKUMIさんとNAOKI さんにより結成されたのが、男女2人組のバンド「LOVE PSYCHEDELICO」です。

この頃、90年代の後半は、小室サウンドが全盛期。打ち込みの音楽が主流となっていて、80年代まで主流だったバンドサウンドは古いという雰囲気が生まれ、ロックが衰退しつつある時期でした。

しかし、ギターサウンドが好きな2人は、渋谷の街を歩いている普通の女の子達に、ギターのリフが鳴ってるような音楽を届けるには、どうしたらいいんだろう?そう考えるようになりました。そこで、考えたのが、打ち込みサウンドと、ギターサウンドの融合でした。

当時の打ち込みというと、あらかじめコンピューターにメモリーされているサウンドを呼び出して使う事が多かったのですが、あえてドラム演奏の音を録音し、それをコンピューターに取り込んで、プログラミングする事で、生のドラムっぽい打ち込みサウンドを作ったのです。

こうする事で、ギターサウンドと違和感のない、アナログチックな打ち込みサウンドが出来上がったのです。

他にも2人は、あえてアナログな手法を使いました。インディーズでデビューする際にリリースしたのは、CDではなく、タワーレコード限定の、100円のカセットテープ。

コンピューターを駆使した打ち込みサウンド全盛期に、こうした風変わりな活動が話題になり、カセットテープはすぐに完売。音源が手に入らないという現象が、逆に、音楽ファンの心を動かし、どうしても聞きたいと、ラジオ局にリクエストが殺到する事に。

そんな人気経て、2000年4月に、満を持してメジャーデビューする事に。懐かしさを覚えるギターリフと、バイリンガルであるKUMIさんが歌う、日本語と英語が、絶妙に織り交ぜられたボーカルが話題を呼び、一躍注目のバンドとなりました。

デビュー当時、TVをはじめとするメディアへの出演は、ほとんどありませんでしたが、口コミで話題を呼び、1stアルバムは、いきなり160万枚を超える大ヒットとなりました。

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